活版WSに参加してきました!(後編)

『デザインのひきだし(24)』に、くるくるレタープレス機の使い方が載っていました!しかも写真付き!
持っている方は、そちらと合わせてご覧になると分かりやすいと思います。

『デザインのひきだし』は印刷関係の面白い情報がたーくさん載った季刊雑誌です。
印刷、製本、抜きなど毎号違う特集が組まれていて、活版印刷特集の号もありました。
印刷好きな方にはおすすめです!

話がそれましたが、前編に続きWSで教えていただいたことをまとめます。
今回は、【印刷準備編】/【印刷編】/【掃除編】です。


【印刷準備編】
①版の準備

1)プラットホームの金属板をズレない様に、テープで固定する。
2)金属板に台紙(刷る紙より一回り大きい紙)をテープで固定する。
台紙に「×」を付けておくと、印刷時の紙の置き忘れ防止になる!
3)印刷する紙を台紙の上に置いて、マスキングテープでアタリをつける。色つきテープが見やすい!
4)印刷位置に版を裏返し(金属側が上)に置く。
5)版を置いたままフタをぱたっと閉めると、フタ側の磁石に版がくっつく。これだけで版の準備はOK!

②インキの準備
1)インキ容器からヘラでインキを少し(小豆大くらい?)取る。
2)インキパッドの上にインキを乗せて、ヘラで練る。少しやわらかくなるまでねりねり。
3)今度はローラーで、だまがなくなるまで前後左右にコロコロして練る。練りすぎはないので、よーく練る。(ローラーを往復させると、インキがついたり取れたりしてうまく練れないので、時々持ち上げて、送る方を多めにする。一方だけじゃなく横向きにしたり、インキパッドを回転させながら練るのがポイント。)

☆寒い季節は、インキパッドの内側にホッカイロを入れるとインキが柔らかくなる!
これで準備完了!

【印刷編】
①印刷用紙をアタリに合わせて置く。
②ローラーをインキパッドにコロコロしてインキをつける。
②版の左右にレールを置いて、ローラーをコロコロさせて版にインキをつける。このときも、往復させるとインキが取れてしまうので、送る方だけにする。
最初にインキをつけるときは、5回くらい念入りに。
2回目以降はインキが乗っているので、2回で大丈夫。
③レールを取って、版の付いたフタをぱたっと閉める。
④フタの上にアクリル板を乗せて、レタープレス機でコロコロする。

※このときの印圧調整が超ポイントに!※
印圧弱→紙にインキがのる感じで、紙はあまり凹まない。ベタ面はムラっとする。
印圧強→ぎゅっと押されて、紙がすこし凹む。ベタ面は均等にインキがつく。
強すぎると版の端の跡がついてしまうので、ちょうど良い圧を見つけよう!

印圧調整は、「Evolution Adovanced」だとダイヤルでできるので便利。
その他の機械だと、フタとアクリル板の間に紙を挿んで調整。
1枚→圧弱め
3枚→圧強め
など枚数で調整できる

⑤フタを開ければ印刷完了!

⑥印圧や印刷位置を調整して、好みの印刷に仕上げましょう〜

【掃除編】
①版掃除
1)キッチンペーパーを二つ折りにして、印刷用紙と同じようにプラットホームに挿み、コロコロ機に通す。
2)インキがあらかた取れるまで、2〜3回通す。
3)掃除液をキッチンペーパーにつけて、版にとんとんしてキレイにする。擦ると版を痛めるので注意。
4)キレイになったら、もう一度キッチンペーパーを挿んでコロコロ機に通す。インキが付かなければOK!
5)水気に弱いので、きっちり拭き取って乾かして保存する。

②ローラー、インキパッド掃除
1)掃除液をかけて古布で擦ってインキを落とす。我慢強くごしごし。
2)インキが取れにくい時は、掃除液をかけてペーパーナプキンでパックをしてから、ごしごしすると良さそう。


ざっと学んだことを書きました。

この印刷の仕方は、真映社の角田さんの工夫がたくさん詰まっています。
角田さんはアイディアマンで、「こうした方が簡単!お手軽!」ということをたくさん考えていらっしゃいました。特性のプラットホームは、そのアイディアの塊!
真映社さんのfacebook「みんなのレタープレス」では、そんなアイディア情報が満載です。

自分で使いながらカスタマイズしていくのも楽しそうですね〜

それでは、活版印刷ライフを思う存分楽しみましょう!
また写真入りで更新できたら良いな、と思ってます〜

2016.4.16

Contact

    制作・作品に関するお問い合わせ等お気軽にご相談ください。回答にお時間をいただく場合がございますが、あらかじめご了承ください。

    お名前:
    メールアドレス:
    ご用件:
    本文: