creemaで書き出せるCSVを使ってMFクラウドの仕訳作業を自動化(3)

■前回まで


 

MFクラウドでの仕訳作業を自動化しよう!の3回目です。

仕訳作業を自動化(1):自作のエクセルデータの配信と、数式の紹介
仕訳作業を自動化(2):基本の数式の解説

今回は、前回解説していない列の数式と、
仕訳を2行しか使わない、4行ある、といった方向けのアレンジ方法をご説明します。

 

■他の数式の解説


 

A列 =QUOTIENT(ROW(),3)

 

<1つの仕訳ごとに1,2,3と番号を振りたい>
現在のセル行を取得、3で割ったときの整数を取得
3行ごとに1,2,3と増えていきます

B列 =INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3), 2)

 

<売上表の「確定日」を表示したい>
A3〜N300の範囲で、
(現在のセルの行数÷3の整数行,2列目)
のセルの内容を表示

C列 =IF(MOD(ROW(), 3)=0,”売掛金”,IF(MOD(ROW(), 3)=1,”販売手数料”,IF(MOD(ROW(),3)=2, “”)))

 

<1仕訳の中で1行目は「売掛金」、2行目は「販売手数料」、3行目は空白にしたい>
現在のセルの行数÷3の余りの数値ごとに、3パターンの指示を出す。

D〜F列 =なし

 

G列 =IF(MOD(ROW(), 3)=0,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3),13),IF(MOD(ROW(), 3)=1,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3),10),IF(MOD(ROW(),3)=2, “”)))

 

<基本の数式>

H列 なし

 

I列 =IF(MOD(ROW(), 3)=0,”売上高”,IF(MOD(ROW(), 3)=1,””,IF(MOD(ROW(), 3)=2, “荷造運賃”)))

 

<1仕訳の中で1行目は「売上高」、2行目は空白、3行目は「荷造運賃」と表示したい>
現在のセルの行数÷3の余りの数値ごとに、3パターンの指示を出す。

J列 =IF(MOD(ROW(), 3)=0,”アイテム販売”,IF(MOD(ROW(), 3)=1,””,IF(MOD(ROW(), 3)=2, “”)))

 

<1仕訳の中で1行目は「アイテム販売」、2行目は空白、3行目も空白としたい>
現在のセルの行数÷3の余りの数値ごとに、3パターンの指示を出す。

K〜L列 なし

 

M列 =IF(MOD(ROW(), 3)=0,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3),8),IF(MOD(ROW(), 3)=1,””,IF(MOD(ROW(), 3)=2,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3), 11))))

 

<基本の数式から取得する列だけ変更>

N列 なし

 

O列 =IF(MOD(ROW(), 3)=0,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3),3)&”様へのメッセージカード売上”,IF(MOD(ROW(), 3)=1,””,IF(MOD(ROW(), 3)=2, “発送料”)))

 

<1仕訳の中で1行目は「取引相手+様へのメッセージカード売上」、2行目は空白、3行目は「発送料」と表示したい>
1行目は表のC列の情報を表示し、加えて「様へのメッセージカード売上」という分を表示。取得した情報に好きな文章を足すことも出来ます。

P列 なし

 

Q列 =”creema”

 

<全てのセルで「creema」と表示したい>

R〜S列 なし

 

T〜U列 =NOW()

 

<セルを入力した日時を表示したい>

■仕訳の行数によるアレンジ


 

私は3行に分けて仕訳していますが、2行だけだったり、4行あったりする方もいらっしゃると思います。
ご紹介した数式をアレンジすれば、色んなパターンに対応可能です!

基本の数式であれば、こんな感じ。
例えば、仕訳を2行に分けているパターン。

 

(1)「IF」関数を2つに減らす
3パターンに分けていたものが、2パターンだけで良いので、ひとつ減らします。
仕訳を4行にしている方は、逆に1つ増やします。

G列 =IF(MOD(ROW(), 3)=0,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3),13),IF(MOD(ROW(), 3)=1,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3),10),IF(MOD(ROW(),3)=2, “”)))

 

 

 

G列 =IF(MOD(ROW(), 3)=0,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3),13),IF(MOD(ROW(), 3)=1,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3),10)))

 

(2)割り算の余り、割り算の整数部分を計算する部分の「3」を「2」に変える。

G列 =IF(MOD(ROW(), 3)=0,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3),13),IF(MOD(ROW(), 3)=1,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 3),10)))

 

 

 

G列 =IF(MOD(ROW(), 2)=0,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 2),13),IF(MOD(ROW(), 2)=1,INDEX($売上表.$A$3:$N$300,QUOTIENT(ROW(), 2),10)))

他の列の数式でも、「IF」を減らす、「MOD」、「QUOTIENT」を使った割り算の数値を変更する、という2点で応用ができます。

■数式ができあがったら


 

A3〜U3を選択して式の複製で、下にぐーっと引っ張ります。

 

1回目に配信したエクセルデータだとこんな感じに。
勝手にセルが埋まっていくのは快感です。

この後、CSVに書き出して、MFクラウドの仕訳帳からインポートして完了です!

一度数式を作れば、百件以上の仕訳でも10分で終わってしまいます。
あっという間!

面倒な確定申告が、少しでも楽になれれば嬉しいです!

2017.2.15

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